東京 清秀硝子工房
- 駅近
- 土日
- 1名〜
- 持ち帰り可
亀戸駅から徒歩5分ほどのところにある「清秀硝子工房」。
江戸時代末期に生まれた「江戸切子」は現在、伝統工芸品に指定されています。
清秀硝子工房では昔ながらの技法を次世代につなげるべく、手仕事にこだわった製品を生み出しており、
特に硝子を磨く工程では昔ながらの「手磨き」にこだわり、手磨きにしか出すことの出来ない美しさを表現しています。
手磨きにしか出すことの出来ない美しさ
江戸時代末期に生まれた「江戸切子」。
切子というと、色被せ(いろきせ)ガラスにカットが入ったもののイメージがあるかと思いますが、当時は少し黄緑がかった透明のガラスにカットを施したものが江戸切子の特徴でした。
一方、薩摩切子では色ガラスを重ねた厚い色被せガラスが用いられており、薩摩切子が消滅した際に、職人と技術の移転があったため、明治時代に入ってからは江戸切子でも色被せガラスの切子が制作されるようになりました。(※薩摩切子は明治初期に一度跡絶えてしまいましたが、30年ほど前に復刻されています)
切子の制作にはいくつかの工程があり、「割出し」「粗摺り(切子)」「三番」「石掛け」「磨き」「仕上げ」の順に制作をしていきますが、清秀硝子工房では、そのすべての工程を工房内で行っており、特に「磨き」の工程では、時間と手間のかかる「手磨き」にこだわって制作をしています。
「手磨き」は当時より行われている磨きの技法で、ひとつひとつ手作業でガラスの表面を磨き、仕上げをしていきます。
手磨きは切子をした線一本一本を丁寧に磨いていくため、切子をするよりも時間と手間がかかり、現在では薬品で表面を溶かして磨く「酸磨き」による仕上げが主流となりました。
「手磨き」に比べ、「酸磨き」は手間がかからず時間を短縮できるので、効率よく沢山の製品を作り出すことが出来るようになりましたが、清秀硝子工房では現在も昔ながらの手法で「手磨き」にしか出すことの出来ない美しさを表現しています。


全ての工程を体験できる、江戸切子体験
こちらの体験では、江戸切子の最初の工程「割出し(切子をする部分に印をつける作業)」から仕上げの「磨き」までの全ての工程を体験して頂きます。
伝統工芸士の職人・清水さんも磨きまで体験できる工房は聞いたことがないとのこと。
手間のかかる仕事だからこそ、職人の仕事のスピードやそこにこだわる職人の想いを体感して頂ければと思います。
体験コースはお皿への切子体験とグラスへの切子体験の2種類。
切子はガラスをカットしていく技法ですので、一度カットしてしまうと元に戻すことが出来ず、美しく仕上げるのがとても難しい技法です。
そのため、初めて体験される方には、お皿の体験をお願いしております。
とはいえ、やっぱり色ガラスのグラスが作りたい!という方の為に、グラスの体験もご用意しました!もちろん、両方体験して頂くことも可能です。
他では体験することの出来ない、江戸切子体験。
ぜひ江戸切子職人の世界を体感してください。

